「フィリピンのセブ島って物価も安いし、リゾートで楽しく勉強できそう!」
そんな期待を持って、私もセブ留学を決めました。
もちろん実際に行ってみて、英語力UP以外にもよかったことはたくさんあります。
でもその一方で、「思ってたのと違った…」「これ、事前に知っておきたかった…」と感じることも正直ありました。
でも安心してください!
ただネガティブなことを並べるのではなく、「じゃあどうすればいいか?」という対策も一緒にお届けします。
セブ島留学を前向きに考えているあなたの、不安や疑問のヒントになればうれしいです!
セブ留学デメリット|生活面について
① トイレに紙が流せない
日本では当たり前に流せるトイレットペーパー。
でもフィリピインでは、紙をトイレに流すと詰まってしまう可能性が高いため、基本的に備え付けのゴミ箱に捨てるのがルールです。

水に溶けない紙だからだよね・・
最初は正直ちょっと抵抗がありました…。
「えっ、これずっと続けるの?」と戸惑ったのを覚えています。
対策
- 慣れると自然に対応できるようになるので、潔癖な人でも気負いすぎなくて大丈夫◎
- 気になる人は消臭袋やビニール袋を持参すると安心
あとはわたしの寮では、自分でトイレットペーパーを準備する必要がありました。
② 水道水でお腹をこわす
セブの水道水は衛生面で日本ほど安全ではなく直接飲むのはNGだし、歯磨きで口をゆすぐのもお腹が弱い人はやめた方がいいと教えられました。
わたしも留学中は基本買ったお水や、学校のウオーターサーバーを飲料水としていてレストランで出される氷などにも気をつけていました。
対策
- 飲料はウォーターサーバー or ボトル水を買うのが基本!
③シャワーの水圧が弱い
学校にもよると思いますがわたしがいた寮はシャワーの水圧が弱く、水に近い温度のときもあって快適とは言えませんでした。

気温が高かったので水温はそこまで気にならず・・
シャワーの調子が悪くてもなかなか修理屋さんが来ない部屋の子たちは、他の部屋のシャワーを使うこともありましたよ!
対策
- シャワーは他の生徒が使ってない時間に浴びると、水圧もマシに。
- オールインワンシャンプーなどで時短してサッと終わらせる
- 学校を決める前に寮の口コミをしっかりと確認する
④ 虫(アリ・ゴキブリ・蚊)が多い
セブは乾季でも湿気は多く、虫が本当に多いです…!
特にアリやクモは部屋に出やすく、油断するとお菓子や食べ物に群がってきます。
わたしは部屋でGは見ませんでしたが、日本では見たことない虫にはたくさん遭遇しました。
対策
- お菓子や食べものは密封容器に入れる or 冷蔵庫に保存
- 蚊よけスプレーや虫除けシートは日本から持っていく!
⑤ 寮の食事があわない
これは留学前から分かっていたんですが、当時韓国人の割合が多かったセブ島留学では寮の食事が【韓国の生徒向け】だったんです。
なので味付けが全て辛め・・。
なので日本人で辛い物がほんとうに苦手な子は、白ご飯だけとって日本から持ってきたふりかけやインスタントラーメンを食べていました。

なるべく辛くないおかずを見つけるのが大変だった・・
なので週末は近くのファストフードやレストランで、地元料理を食べて乗り越えた感じです。

セブは物価も安く、400円~500円でお腹いっぱい食べられていました!
対策
- インスタントみそ汁やふりかけ、白米用レトルトを持っていく
- 日系スーパーもあるので、週末にレトルト系を買っておくと◎
- スーパーで果物を買っておくと、食事バランスが取れる
⑥Wi-Fiが遅くて不安定
学校内や寮の部屋のWi-Fiは、場所によってかなり速度や安定性に差があります。
部屋のWi-Fiの調子が悪い時は、廊下にあるルーター近くに生徒が集まっていることもありました。
LINEやInstagramを見るだけなら大丈夫でしたが、PCでオンライン通話をする必要があった社会人のクラスメイトは大変そうでしたね・・。
対策
- 事前に「Wi-Fiが強い」と口コミにある学校を選ぶと◎
- オフライン教材やダウンロード型アプリも用意しておくと安心!
⑦部屋の掃除中は不在にしないといけない
これは完全に学校によると思いますが、わたしがいた寮は週2回の部屋掃除中は、部屋に入れなかったんですよね。
基本私たちが授業中に掃除してくれるんですけど、私物など置きっぱなしにしていると結構不安でした。
清掃のスタッフさんたちはいい人だったので盗難とかもなかったんですけど、力仕事なため男性2人が雇われていたので気まずくもありました。
対策
- 貴重品は必ず金庫へ
- 他になくなって困るものはスーツケースにいれて鍵をかけておく
⑧洗濯サービスで服が傷む
語学学校に付随している寮には週に2~3回の洗濯サービスが、寮の基本料金に含まれていると思います。
まとめて出して1日後に返却されるというありがたいサービスだったんですが、大型洗濯機で洗濯~乾燥までしているからか、まぁ服の生地が傷んでいくんですよね。
なのでお気に入りの服とかは自分で洗っている子もいました。
特に女性は傷んだら困る服は、フィリピン留学には持っていかないことをオススメします!
対策
- ランドリーサービスに出すものは傷んでもいい服や下着にする
- おしゃれ義は自分で洗って干しておく
セブ留学デメリット|治安・衛生面について
⑨ 夜の外出が怖い&ひとり行動しにくい
セブは観光地のイメージもありますが、夜の外出はやっぱり注意が必要です。
これは私の経験談ですが、女性1人や2人だけで夜出かけるとなると犯罪のターゲットになりやすいと実感しました。
- 韓国人のルームメイトと2人で夜に外食
- 帰り道、後ろや横から5人ぐらいの子ども(5-6歳ぐらい)に囲まれる
- その子たちは私たちのポケットやバッグの中からモノを取ろうと必死
- わたしたちもバッグや身体を守るのが精一杯
- No!って強くいいながら走って逃げて助かる
この時はまさか子どもに襲われるとも思っていなくて、驚きと恐怖で複雑な気持ちでした。
もしかしたら、
- 遠くから見ていた親に指示されただけなのかもしれない
- 明日食べるものもなかったかもしれない
と思うと、「代わりにあげられる飴玉やお菓子でも持ってたらよかった」と後悔した気持ちも正直あります。
わたしたちは相手が子どもだったこともあり難を逃れましたが、これがもう少し大きい子たちだったらと思うとゾッとしました。
夜の街頭はちょっと危険な雰囲気を感じるときがあったので、事件・事故に巻き込まれないようにくれぐれも気をつけて行動しましょう。
対策
- 夜は基本、タクシー移動 or 学校の仲間(多数)や先生と一緒に行動
- 防犯ブザーを持っておくと安心感UP
- 「夜は出歩かない」ことを前提に計画を立てるのが◎
⑩ 銃がモールなどに売られている
学校の近くにあるショッピングモールによく行っていたのですが、そこで初めて普通に売られている銃を見て衝撃を受けました。

日本では見たことない光景に、銃が身近にありお金を払えば買えるという環境に少し怖くなったのを今でも覚えています。
わたしの留学中にも、クラブ近くでカツアゲに抵抗した他学校の韓国人留学生が銃で撃たれるという事件も実際にありました。
やっぱり夜は危険度が増すので、なるべく日中に観光などを済ませることをオススメします。
⑪ 衛生面が気になる(レストラン・トイレなど)
屋台やローカル食堂では、手洗いやテーブルの衛生状態があまりよくないことが多々あります…。
水回りやトイレも「海外基準」に慣れるまでちょっと大変かもですが、郷に入れば郷に従え精神で妥協ポイントを見つけると楽です。
いかに日本が衛生的に恵まれているか、日本への感謝を感じられるようになるキッカケになるかもしれません!
対策
- ハンドジェル・ウェットティッシュは必携!
- 「屋台チャレンジ」は体調が万全なときにだけ
- ポケットティッシュは常に持参
⑫ 野良犬には注意!
最初のオリエンテーションや先生などから話があるかもしれませんが、セブ島(フィリピン)の野良犬には本当に注意してください。
なぜなら日本みたいに狂犬病の注射を打っている犬が少なく、野良犬の中に病気を発症している犬もいるからです。
襲ってくる狂暴な野良犬は見かけませんでしたが、可愛いからといって触るのはやめた方がいいです。
わたしも犬が大好きなんですが、セブ島のワンちゃんたちには近づきませんでした。
対策
- 触らずに距離を保つ&追いかけない
- 野良動物にかまれた場合、すぐ病院へ(狂犬病対策)
⑬ 街中の排気ガス問題

セブ市内などの交通量の多い通りでは、バイクやジプニー(現地バス)からの排気ガスが多く、リゾートの爽快な空気とは異なります。
一番びっくりしたのが、市内のショッピングモールまで徒歩で往復した日。
部屋に戻ってムズムズしていた鼻をかんだんですよね・・
そしたらなんどティッシュが黒いんです!
排気ガスにまみれた空気を吸っていて、鼻の中が真っ黒になっていました。

鼻の病気になったと思った・・
これはセブだけでなくフィリピンの街中や東南アジアではよくあることで、ジプニーのドライバーなんかも布で口を覆っています。
気になる人は街中を歩くときはマスクをつけた方がいいですよ。
対策
- のどや気管が弱い人はマスク必須(コロナ後も現地で着けてる人多い)
- 外での長時間行動のあとは、必ずうがいでのどや鼻も洗いましょう
セブ留学デメリット|語学学校・学習について
⑭ 先生の質にバラつきがある(合う合わない)
フィリピン人の先生は優しい人が多いけど、教え方やテンションにはかなり個人差を感じる生徒たちもいました。
“当たり外れ”を感じる人も正直多いです。
先生たちもマンツーマンで指導しているので、それぞれのやり方があるのは仕方ないことを私は割りきっていました。
もし気になるようであれば、分からない事は自分がいいと思ってる(合う)先生に毎回質問をすることで解決できるかと思います。
対策
- 1-2週間単位で先生を変更できる学校を選ぶと安心
- 「どんな先生が自分に合うか」も1つの経験として捉えると◎
- 分からない事は自分に合う先生に毎回質問していく
⑮ 先生と仲良くなりすぎても問題に・・
マンツーマン授業という特殊な環境で先生との距離が近いのが、フィリピン留学のいいところでもありデメリットになる所でもあると思っています。
というのも先生とウマが合い仲良くなると、毎週末一緒にご飯に行ったりする仲になっている生徒もいました。
男女の色恋沙汰もそうですが、わたしと仲の良かった日本人の女の子は、ある1人の女性の先生ととても仲がよかったんです。
それはいいことだったんですが、距離が近くなりすぎて先生とその子のあいだで【お金の貸し借り】をしていました。
「先生からお金を返してもらえない・・」という話を聞いて初めて知ったので、相談にのった時にはすでに遅し・・。
その先生は他の生徒からも借金していたようで、結局お金問題は解決しないまま学校をクビになりました。
その子は「いい先生だから信じてたのに・・」と言っていましたが、先生と生徒というボーダーラインは自分で引かないといけなかったと反省していました。
対策
- あくまでも先生と生徒という意識を常に持っておく
- 先生との金銭の貸し借りは絶対やめておく
⑯ 自主的に話さないと伸びにくい環境

「マンツーマンがあるから大丈夫」と思っていたけど、結局は“自分から話す気があるかどうか”がすべてでした。
わたしも授業の時は【Don’t be shy!(積極的に!)】とよく言われていましたよ。
マンツーマンや少人数という環境を活かせないと英語力UPには繋がりません。
間違うことを恐れずにガンガン話していく人が≪意味がないと言われている3ヶ月の短期留学≫でも成績が伸びていました。
対策
- 「間違ったら恥ずかしい」というマインドブロックを外す
- マンツーマンは質問し放題!分からないことは分かるまで聞く!
- お金を払って英語を勉強しにきたという意識をもって活用しまくる

⑰ 日本人で集まってしまう
セブ留学はコスパの良さから10年ぐらい前から日本人にも人気がでてきて、校内も寮も日本語の誘惑だらけです。
気づいたら日本人で集まって雑談や旅行したり、あっという間に1週間…なんてことも。
わたしも仲のいい日本人の子たちとも出かけたりしていたので、気持ちは分かります。
でも毎日休憩時間も休みの日も日本人としか話さないとなると、せっかくの留学環境がもったいないです。
できれば国が違うルームメイトやクラスメイト、先生との会話の機会を多く持ちましょう!

現地の日本学校でボランティアを始めた同期もいたよ
対策
- 韓国人や台湾人の学生とも積極的に話す
- 日本人同士で話すときも英語に関することを話す
- フリーの先生を見つけて休憩時間に話に行く
⑱スケジュールが詰まっていて自由時間が少ない
平日は授業が朝から夕方までびっしり。

休憩挟みながら朝8:00~夜8:00まで授業受けてた
課題や復習もあるので、のんびり留学という感じではありませんでした。
またセブ留学の中でもスパルタの学校を選ぶと、授業コマは多くテストも毎日あるという過酷ぶりです。
選ぶ学校のカリキュラムにも寄りますが、セブ島に遊びに行く感覚で留学を始めるとその忙しさにビックリするかもしれません。
対策
- 週末の過ごし方をうまく使う(勉強+リフレッシュのバランス)
- カリキュラムの自由度が高い(スパルタではない)学校を選ぶ
セブ留学デメリット|番外編
⑲食べ過ぎて太る

セブ島はやはり物価が安く外食しても数百円でお腹いっぱいになるし、お酒も安いしでよく外に食べに行っていました。
そして勉強する場として、めっちゃカフェに行ってたんですよ。
おまけに平日は机に座って勉強ばかりなので動くことはないし、わたしは3kg増でしたね・・。
これから留学を考えているみなさん、外食とカフェには注意してください・・笑
対策
- 外食やカフェは週に〇回と決める
- 日中に学校の周りを歩いたり、部屋で簡単な運動をする
⑳ 現地で意外とお金がかかる(外食・SIM・お土産など)
「セブ留学は安い」と思っていたけど、現地生活での出費が意外とかかります
SIM購入やチャージ、外食、週末のアクティビティ、お土産代など…。

卒業時に先生へのお礼の品とかも結構かかったかも・・
対策
- 現地用に+3〜5万円くらい多めに持っておくと安心
- 留学前に自由に使うおこずかいの上限を決めておく
- 緊急費として何かあったと用のお金を別で準備
デメリットも知って「準備できる人」が留学を成功させる
このように細かく挙げればセブ留学にも、確かにデメリットはあります。
でもそれって、実はどれも「事前に知っていれば対策できること」ばかりなんです。
私も最初は驚いたり、困ったり、落ち込んだりもしました。
少しずつ慣れて自分なりに対処法を見つけていく中で、セブで過ごした時間は「本当に行ってよかった」と思える留学になりました。
この記事が、これからセブ留学に行くあなたの“安心材料”になればうれしいです